2024年10月19日(土) サイホン工法で宮川を横断する宮川用水 (徒歩)
近鉄山田線 踏切道小俣第五号から宮川右岸堤防道路を進むとこちらは、国土強靭化対策として進められる宮川管内堤防整備工事。
この工事現場では
バックホーのバケットに付けられた掴み装置が気になったが
こちらも気になった。
それは「宮川右岸制水弁工」。
右岸の名がある通り、対岸には左岸もある。
その存在については、以前のぶらりにて確認済である。
【参考】
- 宮川下流域(宮川大橋〜宮川橋付近)のぶらり 2023年11月23日
それは、あちらに見える小さく青い場所。
このように存在は把握していたものの、彼らの役割についてあまり深く考えていなかったので、調べたところ、農林水産省東海農政局 宮川用水土地改良区が提供するPDFファイルで、次のマップを見つけた。
「伊勢平野のさらなる飛躍のために 宮川用水」(農林水産省東海農政局 宮川用水土地改良区による資料) (PDF 2.3MByte) より【引用】
それによると、宮川用水がここで宮川を横断しているようだ。
宮川用水は勢田川を水管橋で横断しているが、ここにはその姿はない。
このルートは「宮川サイホン」と呼ばれ、用水が川の下を通っているとのこと。その仕組みについては次のサイトでわかりやすく紹介されている。
【参考】
なお、身近に確認できる場所としては、伊勢市通町で見かけたことがある。
次の写真ではわかりにくいが、現地で見ると五十鈴川用水は排水路の下へ潜っている。この時は上流から用水を追いかけていたので、この場所で「用水が消えた?」と思ってしまった。
【参考】 五十鈴川用水をたどる、JR参宮線内宮踏切付近から一色町の終端まで 2024年05月26日
また、「宮川サイホン」の施工に関するサイトも見つけたので紹介しておこう。
【参考】
最後に、宮川用水については2013年に粟生の頭首工を訪れてから気になる存在であり、ことある毎に記事にも残している。
【参考】
- 粟生頭首湖の遊覧と頭首工周辺の散策(大台町粟生) 2013年11月23日
- 水管橋架設工事が再開された勢田川(橘神社、二軒茶屋付近) 2014年12月06日
- 舗装工事を終えて開放された勢田川左岸堤防道路(水管橋工事終了後) 2015年07月28日
- 宮川流域案内人とともに斎宮ほっつき歩き・斎宮調整池玉城町側編 2016年03月13日
- 御船神社(皇大神宮 摂社)の前に広がる宮川用水多気発電所 2017年03月18日
- ぶらぶらの途中で見かけた宮川用水の説明板とφ1350mmのFRPM管(度会郡玉城町勝田) 2018年11月18日
- 二見町で見かけた推進工法による宮川用水の工事現場(伊勢市二見町西) 2020年08月01日
用水は重要な施設だ。